BEETで勤務していた頃の作品です1983年頃です
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- デザインデビュー
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大阪デザイナー学院を出たあとに初めて工業デザインをしたのがBEETです。
入社試験ではアイデァと表現力を見るために4コマ漫画を描かされました(お題はサスペンション)。4コマに全てを収めるって結構苦労しました。この頃のデザインは「奇抜で目立つ」の考えしか持っていませんでした。デザインした商品が世の中に出るってことは、製造や営業がどれだけ苦労しなければならないのか教えてもらいました。営業部長に営業をさせてもらった経験が後で活かされてました。
作品
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- 耐久レース制作:1986年
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ライダー大島正 氏 耐久レースで優勝
常に上位を走行していたTOPライダー。
彼の意見を取り入れながらデザインを進めていました。
サーキットでのカラーリングの検討や、エアロパーツを開発するために何度もサーキットのパドックに行ってデーターもらっていました。現場に行って体験することはとっても重要でした。
ヘルメットはライダー大島氏の走りをイメージしたオリジナルデザインでしたが、真似をするファンが多く会社に来て特注する人もいたほどです。(後にアライヘルメットで商品化されました)
*大島氏は 多くのファンを持っていましたがサーキットで事故で亡くなられました。ご冥福をお祈りします
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- CO(シーゼロ)制作:1986年
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レース用のカウルとして開発デザインした商品です。
レース中は一秒でも無駄にできません、そこでカウルが破損した時に素早く脱着ができるようにと提案したのが、左右に割れて交換が素早くできるアイデアでした。
すべてが修理が可能なFRP(強化プラスチック:グラスファイバー)で制作。
当時はあまり採用されていなかったスリットタイプのエアーダクトを装備。
1/1サイズのパネル展開と、1/1サイズのクレーモデル(シルエットタイプ)のプレゼン。
役員会にプレゼン。
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- 細部まで表現したクレーモデル
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役員会から承諾してもらい、細部まで設計したクレーモデルの制作。
このクレーモデルをFRPFRP(強化プラスチック:グラスファイバー)の型にするために、石膏を表面に塗ってあります。
型から抜いた部品を実車に装着しながら微調整を行なっています。
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- パーツを塗装し実車に装着
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サーキットでのレース走行で映える色と、ライダーの熱い思いを色で表現しています。
部品のパーツ、左右に分離できるカウルの一部を持っています。
とても軽く、脱着がすぐに出来る構造
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- 雑誌に掲載されました
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レース専用に考案されていたのですが、一般公道で走れるようにデザインし直しました。
雑誌に掲載され、特集まで組まれました。
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- カスタムバイクの評価
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カスタムバイクはあまり良い評価は受けられないのが現状でしたが、ここまで全体のコンセプトがまとまったカスタムバイクの評価は高いものでした。
バイクショップやタイヤショップ等での展示の希望がありました。
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- 別の雑誌にも掲載
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他社にも掲載されて、しばらくは取材のためのテスト走行まで行なっていました。
多数の雑誌の取材とテスト走行の申し込みがあり、雑誌社の用意したライダーにより公道を走っている様子です。
レース用にデザインしたシートでしたが、意外とポジションが良く操縦性能も良く評価も高く評価されました。
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- 市販への計画
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雑誌に掲載されることで、一般ユーザーからの問い合わせも多くあり。
本格的な市販への検討もされていました。
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- ビッグバイクに向けたエアロパーツ(フェンダー)
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レース走行でのブレーキングは激しく高温度になり、場合によっては熱で壊れることもありました。その熱を強制的に冷やすためのフェンダーデザイン。
空気を切り裂くという意味でネーミングは「エアロシャークフェンダー」です。
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- エアロシャークフェンダー
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エアロシャークフェンダーの効果はサーキットでのレースでも実証されていました。
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- コンセプトマシン:1987年
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コンセプトマシンの展開。
レースからの技術を市販車に反映。
前回はFRPで制作されていましたが、市販を前提に企画されたコンセプトマシンです。
オールアルミ製で作られていて極限まで軽くされています。
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- 大島正ライダータイプ
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アライヘルメットが製品化したライダー大島正タイプです。
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- ジャケット
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レーシングチーム専用のジャケット開発デザイン。
サーキットでの視認性は危険を回避させるには重要でした。
さらにメカニックからの要求では、燃えにくい、蒸れない、防水性がある、軽い、整備の時に使えるポケット等の要求に答えたデザインの展開。
イメージスケッチ。
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- 試作ジャケット
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コーポレートカラーを施し視認性を上げて、素材は当時では珍しい息をする生地を導入、燃えにくい処理がされた試作品。
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- パドックの使用状況
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現場での使用状況を分析して、調整箇所の洗い出しをチェック。
BEETファンからジャケットの市販についての問い合わせが多くあったために、市販用のジャケットをデザイン。
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- レースで配布するためのステッカー
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サーキとのパドックなどではファンにサービスでステッカーを配布するためにデザインした。
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- スポンサーに合わせたデザイン
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スポンサーサイドからの要望によりマシンとツナギのデザインを新しく展開。
マシンとライダーが同じデザインになっているために走行中は一体化したイメージになる。
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- 日本ビート工業のロゴ、マーク
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サーキットでの使用を考えたデザインの展開。
逆三角にすることで、目立ちやすい。
- ステッカー各種
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マフラーにも貼れるよう耐熱の素材になっている。
アルミのイメージをデザインしている。
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- Tシャツ
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NEWマークを施した販売用のTシャツ。