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マンホールの事もっと知ろう

ぶらりマンホール的に、マンホールの蓋(デザインマンホール)について突っ込みをしてみました。

なんて呼んでます?(蓋)
「あの蓋、そこの丸いやつ!」とかありますが正式な名前があります。
まず英語では=manhole coverまたはmaintenance coverと言います。
日本語では=潜孔(せんこう)・人孔(じんこう)というらしいのですが建築関係者専用の言葉みたいですね。

マンホールって男専用の穴ですか! 
男専用の穴「manhole」って思った人いると思います! 実際には「man」=人 「hole」=穴 のつもりで作られた言葉と思うのですが、「男専用の穴」となれば・・・ 作業員には女性もいますし、色々と都合が悪い事もある。
そこで「maintenance hole」と呼んだ国もあるそうです。
なるほど気の利いた言い方ですね。

「マンホールの蓋」はなんのためにある?
もちろん、中が見えないようにすること!、人や車が落ちて怪我しないように!ですよね。 それ以外にも、物が落ちないようにや、関係者以外の人が勝手に入ってこないようにと、工夫された金属製の蓋なのです。

最近のマンホールは自動的に鍵がかかるような構造になっていまして、セキュリティの問題や、洪水の時に逆流してマンホールが水圧で勝手に開かないようになっています。
映画やドラマなんかでマンホールの蓋を開けて出入りするスパイ、泥棒なんてシーンがありますが現実的には難しいですよ!
マンホールの蓋の重さ50Kgで直径が600ミリメートル(道路でよく見かけるタイプのサイズ)ですからね。

でも蓋をどうしても開けたい人は・・・
蓋には通常、かぎ型の「バールキー」と呼ばれる工具を挿入して引き開けることができるそうです。バールキーが欲しい人はネットで検索してみてください。
マンホール(蓋)を開けるときは、蓋の縁をトントンと叩いてから開けると開けやすいらしい。

同じ柄のマンホールなのによく見ると、ちょっと違う?
どちらも同じデザインマンホールですが微妙に違います。
う〜ん何処がちがうのかって、まず「汚水用:おすいよう」と「雨水用:うすいよう」と文字が違う!
更に雨水用のマンホールの蓋には穴が開いています、空から降ってくる雨水を雨水用の下水道に流します。
汚水用と書かれたマンホールの蓋には、穴はあいていません!、なぜ?
汚水の臭気が上がってこないようにです。

マンホール作ってみる?
最初に、木でマンホールの型を作ります(木型)。
次に、砂場に木型を押しつけ、型を転写します。
ふちを作るための土手を砂で作り、溶けた鉄を流し込みます。
鉄が冷えた頃に砂型を壊し、マンホールを取り出して、あとは機械で削ったり磨いたりです。これを鋳造といいます。仕上げはペイントします。
注意:勝手に個人で作ったマンホールを公共の物と替えてはいけません。

これ欲しい!買いたい。
と衝動的な思いにさせる貴方にピッタリのマンホールがあるでしょうね。
価格ですが、制作会社によっても違うようですが、量産型のマンホールの蓋が4万円くらい。
デザインマンホールは7万円〜8万円くらいは必要です。
どこで買えるのかって、欲しいと思った事ないので自分でネットで検索してみてください。
最近ガチャガチャで販売もされています。

マンホールって永久不滅?
マンホールの蓋には凸形の突起がつけられています。
この突起のすり減り具合でマンホールの交換時期をチェックするのだそうです。
摩耗サインといいますが、デザインマンホールとかには付いていないです。
デザインマンホールは担当者が定期的に確認して交換しているそうです。

マンホールの蓋は丸でなければいけないのか?
どうして丸にこだわっているんでしょうか。デザインマンホールがあるのですからデザインに合わせて四角、星型、楕円形などがあってはダメなのでしょうか?
様々な形があれば面白いと思いますよね!
それなりの理由が有りました。
中に落ちない形が「丸」のようです。
四角形は、四角形の中に、一辺より長い線(対角線など)を引くことができます。そのため、マンホールのふたが中に落ちてしまう危険性が十分にあります。しかし円の場合は、円の中に直径より長い線を引くことができません。よほどのことがない限り、円の形をしたマンホールは中に落ちることがないのです。
それ以外にも理由が有ります
四角いと角が減りやすい或いは、変形しやすいので、自動車のタイヤを傷つけてしまう。
丸だと転がしても運べる。
でも!三角はどうですと聞かれて、ネットで調べるとやっぱり落ちます。
しかも、角があるし、転がすの大変そうです。

マンホールがおしゃれになっている?
各自治体では名産や特色などを織り交ぜ個性的な、「デザインマンホール」を導入しています。デザインマンホールのお陰で無愛想に感じていた景色にも彩りが出てきました。
マンホールがとっても気になって来ました!。

マンホールって何時頃からあるんでしょう?
現在の形になるまで色々と歴史が有るようですが、JIS規格として世に出てきたのが昭和33年です。長嶋茂雄が巨人軍に入団した年です。

昭和60年代、下水道事業のイメージアップを図るために、各市町村にオリジナルデザインのマンホールを提唱し、デザインマンホールが進み始めました。

昭和61年に『下水道マンホール蓋デザイン20選』が選出され、
翌62年には「マンホールの表情」、
平成元年に『路上の紋章』
平成5年に『グラウンドマンホールデザイン250選』
日本中でデザインマンホールを競い合っているわけです!。
デザインの決定の仕方はいろいろで、メーカー、一般公募、役所、などのようです。

さらにデザインの勢いは激しくなんと写真集まで出てきました!
平成9年12月:『日本のマンホール写真集』(水道産業新聞社)が同じく建設省下水道部の監修で出版です。もっとも中身はマンホールデザインですが、コレクターもそうでない方も面白く読める内容に仕上がっています。

実はマンホールのデザインをやってみたい人にご注意
デザインとは云々・・・・と今更なのでやめておきます。
大切なのは、安全性が第一でしょう!。
長時間の仕様に耐える模様、イラスト。
どこから見ても分かりやすいデザイン。
摩耗しても楽しめる内容とデザイン。
地域の個性や特性を考慮。
スリップ防止、全ての安全性。
多くの人の目に出るわけですから、それに耐えられる内容が必要なようです。

それでは
ぶらりマンホールで「デザインマンホール」おたのしみください。